京大院生の備忘録

人との交流が途絶えた大学院生の日々の出来事や考えを遺した備忘録

映画や小説などの文章系タイトル衝撃度ランキング

失礼します。次田(@tsugitain)です。
今日は映画や小説などのタイトルのお話。


この記事を書こうと思ったのは、最近あるタイトルを頻繁に見るからなんです。

映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

とてもインパクトのあるタイトル。
題名に疑問文を2つもぶち込む豪快さは思わず二度見してしまうほど。

最近、こういう文章っぽいタイトルの作品が増加傾向にあると思います。
まずは「タイトル」とはどういうものか、から考えていきましょう。

タイトルは作品の顔

タイトルってとても大切ですよね。
これは映画や小説に限らず、漫画やテレビドラマなどにも当てはまります。

作者、パッケージ、ストーリー、登場人物、などなど……。
作品に関する様々な情報の中で、一番最初に目に入る、耳にするものが題名です。
その作品の「顔」の役割を果たしている訳ですね。

つまり、タイトルはその作品の第一印象を形成します。
題名で消費者を惹きつけなければ中身まで見てもらえません。

タイトルの種類

では、そのタイトルのつけ方にはどのようなパターンがあるのでしょう。
明確な分類は無いと思いますので、分けていきましょう。

メインキャラクターの名前を入れる

『桃太郎』『金太郎』などの童話や、『ドラえもん』『サザエさん』などの国民的アニメがあてはまります。
となりのトトロ』や『崖の上のポニョ』などの有名な映画にもこのパターンは見られます。

全く内容を知らない人がいきなり作品を見たとしても、同じ名前の登場人物が現れたら、
「あっ、この人が中心人物だな!」
と分かるのが特徴です。そのキャラに注目していれば、自然にストーリーを理解できます。
お子さんでも楽しめるような全年齢向けの作品に多いですね。

タイトルから想像させる

二つ目にして早くも「分類するなんて言わなければ良かった」と思い始めています。

たとえば『銀河鉄道の夜』や『雪国』などは様子や雰囲気などのイメージを膨らませやすいですし、
日本沈没』や『ゴーストバスターズ』なんかは題名からストーリーまで想像できますよね。

タイトルから画像や映像を思い浮かべやすいものは、興味をよりひきやすくなります。
これも効果的なタイトルのつけ方であると言えます。


ここまでで紹介したものは、

【名詞(句)】 のみ  もしくは  (説明) + 【名詞(句)】
のパターンでした。

文章系タイトルの作品は昔から存在する

ところで、本題である文章っぽいタイトルの話に戻りましょう。
このようなタイトルのつけ方は、意外と昔からされていました。

たとえば、日本の作品でいうと、
1905年 『吾輩は猫である
があります。きちんと主語と述語に分かれていますね。
(ちなみに元々は「猫伝」という題名にする案があったそうです。)

また、海外の有名な作品では、
1936年 『風と共に去りぬ』 (原題:Gone With the Wind)
1939年 『そして誰もいなくなった』 (原題:And Then There Were None)
1951年 『ライ麦畑でつかまえて』 (原題:The Catcher in the Rye)
などなど、体言止めではなく文章として和訳されたものがあります。

1968年 『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』 (原題:Do Androids Dream of Electric Sheep?)
などは原題もその和訳もともに主語・動詞・目的語が揃っています。しかも疑問文。


最近また増えている気がする「文章系」

ここまでの長い前置きを踏まえていただいた上で。

最近、こういう文章っぽいタイトルの作品が増加傾向にあると思います。(2回目)
今回は受けたインパクトの大きさから主観的なランキングを作りました。

以下のことをご理解いただいた上で読み進めてくださると幸いです。
 ・これから紹介する作品について、僕は内容を全く知りません。
 ・題名という情報だけで作品を想像して語っています。レビューではありません。
 ・にわかなので知名度高い作品名しか知らないです。ごめんなさい。

それでは参りましょう。

5位 俺の妹がこんなに可愛いわけがない

ライトノベルの一つですね。ラノベは文章系タイトルが非常に氾濫しています。
僕が中高生の時に『涼宮ハルヒの憂鬱』という深夜アニメがめちゃくちゃ話題になって、
この頃から「ラノベ」が流行りだしのではないかと思っています。

タイトルに着目します。
そもそも主人公の男は、自分の妹のことを可愛いと思っているのか否かどちらでしょう。

パターンA. 可愛いと思っている
ラノベの主人公の多くは冴えない青年というイメージがあります。
兄は異性に一切モテないのに、その妹はこんなにも可愛い。おかしい。

パターンB. 可愛くないと思っている
ラノベの主人公を含む登場人物には美男美女が多い傾向にあります。
俺は何とも思わないのに、周りの男は妹のことを可愛いとチヤホヤする。おかしい。

どちらの意味にもとれると思います。やはりタイトルから想像させられるのは強いですね。

ちなみに、姉妹がいる男友達に話を聞くと、みな口を揃えて「あいつはウザイ」って言います。
僕は一人っ子なので共感できなくて、むしろ姉や妹という存在がとても羨ましいんですが。
妹の可愛さが溢れるストーリーなんだろうなと思うと読みたくなりますよね。

4位 世界の中心で、愛をさけぶ

10年以上前の作品だと思います。日本における文章的タイトル小説の先駆けかもしれません。

世界の中心……えっと、マントル……でしょうか……。

参考画像 (Wikipediaマントル」より)
f:id:tsugitain:20170816212315p:plain

熱い恋愛物語なのでしょう。次にいきます。

3位 もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

これも10年弱前の小説です。まだ前田敦子がAKBのセンターを務めていた頃。

初めてタイトルを聞いた人の99%が「いやいやタイトル長っ!」と感じたと思います。
そしてその大半の人が「ドラッカーって何やねん!」とツッコミを入れたと思います。
僕もドラッカーが人名だということにしばらく気付かなかったタイプです。

恐らく、野球部の「マネージャー」が経営の「マネジメント」を勉強して応用する話だと思います。
それは勘違いから始まったのかもしれませんし、最初から頭の切れる天才女子だったのかもしれません。
野球で底辺だった高校をこの女子マネージャーが甲子園まで引っ張っていくのでしょう。

「南を甲子園につれてって」(『タッチ』より)ではなく「南が甲子園につれていくね」のお話です。
(主人公の名前は南ちゃんではないと思います。表紙の絵の雰囲気は「あかり」ちゃんっぽい。(??))
(「~のお話です」と言い切っていますが、上述の通り、内容は1ミリも知りません。)

2位 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

冒頭でもご紹介しました。

最初に目にする情報が疑問文だと、その答えを考えずにはいられません。
普通は打ち上げ花火は下から見ます。花火が打ち上げられるんですから。
打ち上げ花火を横から見る とはどんな状況でしょうか。

ドローンでしょうか。ここ最近多い「衝撃映像〇連発!」みたいな番組でありそうですね。

高層ビルでしょうか。金持ち男「俺と付き合ったら打ち上げ花火を横から見られるぜ!」的な。

もしくは…

主人公は女の子。実は両想いだがお互いに告白できずに微妙な関係の男の子Aがいる。
その男の子Aと近所の夏祭りで花火を一緒に見る約束をする。女の子はそこで告白するつもりだ。
しかし待ち焦がれた夏祭りの数日前、男の子Aは生まれつきの持病で急に亡くなってしまう。
女の子は悲しみに打ちひしがれ、男の子Aの後を追って自殺をすることまで考えてしまう。
その時、主人公のことを昔から片思いしていた男の子Bから、夏祭りに行こうと告白される。

男の子Bと一緒に花火を下から見るか、男の子Aと一緒に花火を横から見るか。


的な話の可能性もあると思います。
これだけ妄想させてくれるなんて、なんとも魅力的なタイトルですね。

1位 君の膵臓をたべたい

昨年頃に小説が話題となり、今年に実写映画化されました。

クラスメートの女の子が教室でこの小説を読んでいるのを見て、
ハンニバルかな?」と思った記憶が未だに鮮明に残っています。

参考
著名な精神科医であり猟奇殺人犯。殺害した人間の臓器を食べる異常な行為から「人食いハンニバル」と呼ばれる。
(Wikipedia 「ハンニバル・レクター」より引用)


恐らく主人公は高校生の男の子。ある日、片思いをしている同じクラスの女の子が入院した。
男の子は俗に言う陰キャで、女の子は皆から好かれるクラスの中心的な人物。
学校ではほとんど話したことが無かったが、お見舞いに行くにつれ少しずつ仲良くなる。
そしてある時、女の子は膵臓の病気で命はもう長くないことを知る。

医学部生らしいにわか考察を挟ませてください。
死に至る病気としては「がん」が最初に思い浮かびますが、膵臓がんは高齢男性に好発で、がんの中で生存率は最も低い。
次に慢性膵炎はたまに耳にすると思いますが、主な原因はアルコールの過剰摂取や胆石で、女子高生とは無縁です。
後は……自己免疫疾患とか……ごめんなさい判らないです(笑)

何にせよ、膵臓の病気で彼女が終末期にあることを知り、
「君の膵臓を食べて病気なんて無かったことにしてしまいたい。」
あるいは
「君の膵臓を食べてしまって僕が病気を引き受けたい。」
的な意味が込められているのだと推測します。涙無しには見られない恋愛ストーリーでしょう。

さいごに

「このタイトルもインパクトすごいよ」という作品がございましたら、
当ブログへのコメント、もしくは@tsugitainへのリプライで教えてください。
お名前と共にご紹介させていただきます。よろしくお願いいたします。


ブログにも もちろんタイトルがあります。
ブログを始める際には最初にブログ名を考えなければなりません。

僕は良い案が全く思い浮かばず、それでもとりあえず何か書き始めたいと思い、
「京大生やのに忘れっぽいって面白いんちゃう?」
的なノリで『京大院生の備忘録』という名前に決めてしまいました。


正直、面白くないので今すぐにでも変更したいと思っています。
こちらの案も募集して良いですか?