京大院生の備忘録

人との交流が途絶えた大学院生の日々の出来事や考えを遺した備忘録

バイトってお金のために嫌々するものなのですか?

失礼します。次田です。

今日はバイトのお話。

バイトとブログ

一週間ほど前、バイトとブログの優位性について話題になった。

バイトは時間の無駄!暇な大学生がブログを書くべき3つの理由 - オモロク

こちらの記事は、

あなたが「つまらないバイト」や「しんどいバイト」を今も続けているのでしたら、すぐさま、店長やバイトのメンバーに「バイト辞めます」と宣告をして、ブログを書き始めることをオススメします。

から始まり、「収入・スキル・人脈」を得るためにはバイトは非効率だ、ブログを書け、という内容だ。

僕はこの記事を批判するつもりは全くない。そう信じる人、感じたことがある人も居るだろう。
かく言う僕も、

TLに流れてきたこの記事を読み、(初見であったため)面白い主張をする人もいるなぁと思い、
「ブログを書くことが役に立つ」という点にのみ同意し、はてブした。
のみ、という表現をしたのは、バイトに対する考え方に対して疑問が残るからである。

具体的には、
「平凡な学生はお金の為に嫌々バイトをしているが、そのバイトは時間の無駄である。」
といった内容である。
(上記事の主題であるブログのメリットに関して、実際は初心者の僕にはまだ分からない。)

今日は、この記事の筆者自身が「炎上商法でした」という旨の発言をされたことを承知の上で、
バイトに対する僕の経験と考えを以下に遺そうと思う。
(なお、上記発言に関する該当記事は既に修正された様子で、現在は確認できない。)

バイトを始めた経緯

僕がバイトを始めたのは大学生一回生の時だ。
私立の中高一貫校に入学したため、高校生の時はバイトすることを禁止されていたからだ。

詳細は割愛するが、主な出費は外食費と交通費だけであった。
一人っ子であった僕は、親に「通学定期は買ってあげるし食費もレシートを出せば渡す」と言われた。

入学当初は「ラッキー」などとしか思っていなかった。
通学に片道1時間半かかるので、最初は専門と全学共通(俗に言う般教)だけで精一杯だったからだ。
しかし次第にそれでは流石にマズいと思い、一回生の夏季休暇に何かバイトを始めようと思った。

バイトの選択

バイトには沢山の種類がある。
カフェや居酒屋などの飲食店、コンビニやスーパー、イベントスタッフ、試験監督など。
挙げだすとキリがない。それぞれに特徴がある。

その中でも僕は、
「人に何かを教えることが好き」という性格と、
「身体的疲労が少なそう」「比較的 給料が高そう」
という理由で、塾講師のバイトを選択した。

バイトを始めてみて

僕の入った個別指導塾は1コマ80分。
小学生から高校生が1人から3人座り、各々に対応する。

宿題の解答を渡し、答え合わせをしてもらう。
答えや解説を見ても解らなければ、質問してもらう。
宿題が済めば、テキストの問題の前回の続きからに移る。
新出の範囲や苦手な範囲は最初に解説する。
テキストの問題を解いてもらい、答え合わせ、質問。その繰り返し。

文字にするとごく普通で簡単そうであるが、これを最大3人同時に並行する。
慣れるまでは大変で、積極的に質問する生徒が並んだ日は目が回りそうになった。

それでも、塾講師という仕事が嫌になったことは一度もない。

質問に答えて、「解りました、ありがとうございました!」と言われた時。
テストが返却されて、「できました、点数が上がりました!」と言われた時。
合格発表されて、「第一志望の学校に受かりました!」と言われた時。

教えることが好きな性格というのは、感謝されること込みなのかもしれない。
それでも、誰か人のために役に立つことは、間違いなく自身の喜びにもつながる。


塾講師の勤務内容をおおまかに説明した上で、メリットの話。

収入について

1コマの収入は、対応する生徒の人数と高校生の有無による。
高校生を含む3人の場合、80分で1600円くらいだ。
時給換算で1200円となる。

80分全く休むことなく喋り続けざるを得ない日もあり、大変な時もある。
しかし、ほとんどの場合は座ったままで遂行することができる。

もっと稼げるバイトもあるだろうが、身体的疲労も考慮すればコスパは良い方であろう。

スキルについて

最も必要とされる能力は、トーク力だ。
講師が生徒に教える際、テキストの図や解説も用いるが、やはり自身の口で説明する必要がある。
話し方が不明瞭であったり自信が無さそうであると、生徒は敏感に反応する。

これにはアウトプットの適切さも含まれる。
個別指導塾には様々なレベルの生徒が集まる。
一を聞いて十を知る子もいれば、十言っても五さえ伝わらない子もいる。

また、「自分で問題を解けること」より「その考え方や解き方を教えること」の方が圧倒的に難しいと実感する。
相手の立場になったつもりで考えなければならない。

これらのスキルはブログを書く際にも重要となるだろう。

人脈について

ネットを介するブログやSNSの方が情報発信力において優秀であろう。
しかし、実際に人と対面しないと得られない関係もあることは言うまでもない。

個人的には、他大学の人と知り合いになる機会を得られることはメリットだ。
違う環境で違うことを学ぶ人の話は、知らない世界を見ているようで楽しい。

おわりに

本記事の趣旨は、塾講師が最高! というものではない。
たまたま、自分に適したバイトを見つけることができた、というだけだ。
そして、伝えたいことは以下のこと。

遊ぶお金が欲しくて仕方なくバイトを始めるのではなく、
他の目的や動機をもって自発的にバイトを始める大学生も少なからずいること。

そしてバイトを楽しんでいる人もいること。
「バイトなんて楽しくない」と思う人は、その仕事が適していないのかもしれない。
他の店、他の職種に移ってみると、楽しさを見出せるかもしれない。

自分にとっての「やりがい」を見つけることはそう簡単ではない。
ただ、一つあるいはいくつかバイトを試しただけで、
「バイトなんて何の役に立たない」と結論づけるのは非常にもったいない。


僕は、これからもバイトとブログを両立していきたいと思う。



さいごに。

冒頭で紹介した記事によると、ブログを書き続けると「耐ストレス力」というスキルが得られる、とのことである。
自身で意図的に引き起こした炎上による批判に耐えうる「耐ストレス力」は手に入れられなかったのだろうか。